2月22日抄読会につきまして
医学生の皆様、研修医の皆様、医会員の皆様
皆様におかれましては、大変忙しい日々かと思いますが、今月も抄読会を定期開催させていただきます。
医学生、研修医の皆様にもZoomでの開催のため、お気軽にご参加いただきたいと思っています。
今月の紹介論文をご案内させて頂きます。
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2月22日(水)19:00〜 Zoom形式
1) 群馬大学医学部附属病院 前野敏孝先生
「関節リウマチ患者におけるニューモシスチス肺炎患者における死亡の結果と危険因子:多施設後ろ向きコホート研究」
Mori S et al. Outcomes and Risk Factors for Mortality in Pneumocystis Pneumonia Patients with Rheumatoid Arthritis: A Multicenter Retrospective Cohort Study. Mod Rheumatol. 2022 Aug 3:roac088. doi: 10.1093/mr/roac088. E
関節リウマチの治療は大きく進歩してきていますが、治療に伴う問題点も多様化してきています。治療に伴う呼吸器系の有害事象としては、間質性肺炎とともに日和見感染症特にニューモシスチス肺炎 が挙げられると思います。本論文では、ニューモシスチス肺炎を発症した関節リウマチ患者の転帰と死亡の危険因子を評価しています。今回の論文を通して、今後の関節リウマチ患者の診療における呼吸器合併症の発症や重篤化の減少に参考になればと思い紹介させて頂きます。
2)渋川医療センター 村田 圭裕先生
「COVID-19肺炎疑いで、上気道スワブにて陰性であるBALF検体での診断基準について」
Diagnostic Role of Bronchoalveolar Lavage in Patients with Suspected SARS-CoV-2 Pneumonia and Negative Upper Respiratory Tract Swab- A Systematic Review and Meta-Analysis. J Clin Med
. 2022 Aug 9;11(16):4656.
新型コロナウイルス感染症のゴールドスタンダードは鼻咽頭ぬぐい液検体のPCR検査ですが、偽陰性が多いことも知られています。当院にてCOVID-19肺炎が疑われながら複数回の鼻咽頭ぬぐいPCRは陰性となり、最終的にはBALF検体のPCR検査で診断に至った症例がありました。今回ご紹介いたします論文では、COVID-19が疑われながら鼻咽頭ぬぐいPCRが少なくとも1回以上陰性である症例に対するBALFの有用性および安全性につき、13本の原著論文よりシステマティックレビュー、メタアナリシスを行い評価されております。各国のガイドライン、学会の推奨なども交え概説いたします。皆様の明日のCOVID-19診療にお役立ていただけますと幸いです。
3) 前橋赤十字病院 蜂巣克昌先生
論文紹介について
Hachisu Y, Koga Y, Kasama S, Kasama S, Kaira K, Uno S, Yatomi M, Aoki-Saito H, Tsurumaki H, Jingu A, Sunaga N, Maeno T and Hisada T
The Relationship between Tumor Development and Sarcoidosis in Aspects of Carcinogenesis before and after the Onset of Sarcoidosis
Medicina (Kaunas). 2022 Jun 6;58(6):768. doi: 10.3390/medicina58060768.