第63回呼吸器学会学術講演会 参加報告

 2023年4月28日から30日にかけて順天堂大学呼吸器内科学主任教授の高橋和久先生が会長をされた表記学術講演会が開催されました。当科からは専攻医の先生方を中心に複数の演題を発表いたしました。詳細は別のお知らせに記載される予定です。
 私は、若手シンポジウムの座長、コーヒーブレイクセミナーの演者という非常に貴重な機会をいただき、お話しさせていただきました。
 若手シンポジウムでは、秋田大学呼吸器内科学講座教授の中山勝敏先生と座長をご一緒させていただきました。「閉塞性呼吸器疾患(喘息・COPD)における好酸球性炎症を検証する」というタイトルで、気管支喘息の立場から秋田大学の竹田正秀先生と相模原病院の上出庸介先生にお話しいただき、COPDの立場から京都大学の田辺直也先生と佐賀大学の田代宏樹先生にお話しいただきました。好酸球性炎症という視点から両疾患を跨いでディスカッションする機会は貴重であり、多くの先生方から活発なご意見をいただき、素晴らしいシンポジウムになりました。

 コーヒーブレイクセミナーでは、EGPAやN-ERDに関する研究の先駆者でいらっしゃる湘南鎌倉総合病院 谷口正実先生に座長の労を執っていただき、「EGPAの早期診断と治療により長期予後の改善を目指す」といったタイトルをお話いたしました。平日の午後にも関わらず、会場とオンラインから多くの皆様にご聴講いただき、誠に感謝いたします。

 また、今回の学術講演会では、これまでオンラインでお話しする機会があったものの、face to faceでお話しすることが出来なかった先生方と直接お会いしてお話しすることができました。特にJGL2024SRチームで一緒に活動してきた先生方をはじめ、アクティブに臨床と研究を行っていらっしゃる先生方と直接お会いしてお話しすることが出来て、今後の活動に向けて大きなモチベーションになりました!

                  鶴巻寛朗