抄読会へのご参加、ありがとうございました。
20220720 抄読会へご参加いただき、ありがとうございました。
私のZoomミーティング作成の不手際で、ご参加できなかった先生方、大変申し訳ありませんでした。
また本来ご発表いただく予定の竹原先生にも大変申し訳ありませんでした。
日程を改めてご発表いただく予定です。
抄読会の内容を振り返らせていただきます。
1)高崎総合医療センター 黒岩先生からは、肺末梢病変の診断における気管支内超音波(EBUS)と仮想気管支鏡ナビゲーション(VBN)を併用した迅速細胞診(ROSE)についての論文をご紹介いただきました。
末梢肺病変に対し、迅速細胞診rapid on-site evaluation(ROSE)群100名とNon-ROSE群98名を比較しました。EBUSブラシでの診断 ROSE群68%vs Non-ROSE群44.9%、生検84%vs75.5%と有意差がありました。また診断時間やかかった費用も有意差がありまいた。一方合併症の有無についてや手順時間について有意差は認められませんでした。ROSE群では、右上葉、2cm以下の病変に対して有用でした。ROSEを併用することで肺末梢病変の診断に有用であるとの報告でした。
2)群馬大学医学部附属病院の砂長先生からは、COVID-19の診断や予後予測のバイオマーカーについての論文をご紹介いただきました。
2019年12月にCOVID-19感染者が初めて報告されてから現在まで、様々な診断・治療法が開発され、多くのエビデンスが集積されてきました。COVID-19のバイオマーカーとして、炎症誘発性サイトカイン、NSE、LDH、AST、好中球数、好中球/リンパ球比率、トロポニン、CK/CK-MB、myoglobin、 D-dimer、BNP、NT-proBNPが有用とされております。その他肺、感染、心血管系、凝固系、代謝、神経系、腎・肝に関連したバイオマーカーを説明いただきました。以下のfigureでは、ICUに入室した患者に対するアルゴリズムを、有用なバイオマーカーを含めて示しております。
Battaglini D, et al. Laboratory Biomarkers for Diagnosis and Prognosis in COVID-19. Front Immunol. 2022 Apr 27;13:857573. Figure2
来月の抄読会は、8月24日(水)19時〜です。よろしくお願いいたします。