6月22日~24日まで、千葉幕張で開催された第67回 日本アレルギー学会に参加してきました。
今年は、喘息予防、管理ガイドラインが改訂され、喘息治療ステップでは、治療ステップ2に抗コリン薬(LAMA)が加わり、治療ステップ4に抗IL-5抗体、抗IL-5Rα抗体、気管支熱形成術が加わるなどの変更点があり、今後の喘息診療が体系的に変化していくことを感じました。ステロイドは、元来、喘息診療においてkey drugとして重要な位置を占めて来ましたが、一方で、コントロール困難な喘息では、全身ステロイドの長期投与による副作用の問題が指摘されてきました。重症喘息患者さんに、全身ステロイド投与以外の特徴を有する新たな治療が、標準治療として提供されたことは、私達にとっても大きな喜びであります。
本年度のアレルギー学会も、群馬大学からもミニシンポジウム、ポスター等で発表を行いました。特に、ミニシンポジウムの山口公一先生の『抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎に伴う間質性肺炎の臨床的検討』と、鶴巻寛朗先生の『気管支喘息併存が出産に与える影響』、教育セミナーの久田先生の『BTに関する基礎・機序について-分かりつつある最新のメカニズムは?』の講演は、私自身も聴講し、非常に勉強になりました。
矢冨 正清