5月26日(水)抄読会の開催につきまして

【2021/05/19】

医学生の皆様、研修医の皆様、医会員の皆様

皆様におかれましては、大変忙しい日々かと思いますが、今月も抄読会を定期開催させていただきます。

医学生、研修医の皆様にもZoomでの開催のため、お気軽にご参加いただきたいと思っています。
今月の紹介論文3本をご案内させて頂きます。

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5月26日(水)19:00〜 Zoom形式

① 宇野 翔吾、 群馬大学医学部附属病院

「ノカルジア感染症の合併症と予後について」

「Manifestations and outcomes of nocardia infections

-Comparison of immunocompromised and non-immunocompromised adult patients-」

Julie Stainbrink, et al., Medicine 2018 97:40.

ノカルジアは主に肺に吸入され感染を起こす放線菌の一種で、肺異常陰影の原因になることがあります。典型的には免疫不全患者に日和見感染症として発症する事が多いですが、一方で免疫不全のない方への感染も一定数見られ症状も様々です。またノカルジアを診断するには細菌検査を行う時点でノカルジアを想定した対応をする必要があります。感染のリスク因子や、免疫不全患者と非免疫不全患者それぞれの症状、画像所見の共通点・相違点等の再確認の機会になれば幸いです。

 

② 大澤 翔、 桐生厚生病院

「メチルプレドニゾロンとデキサメタゾン、COVID-19にどちらのステロイドが優れているのか:トリプル盲検ランダム化試験」
「Methylprednisolone or dexamethasone, which one is superior corticosteroid in the treatment of hospitalized COVID-19 patients: a triple-blinded randomized controlled trial.」

 

Ranjbar et al. BMC Infectious Diseases 2021;21:337.

 

現在、本邦では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第4波の最中にあり、重症者数の増加が日々深刻化しています。そして現在治療薬のさまざまな臨床試験が進んでいます。その中で副腎皮質ステロイドであるデキサメタゾンは中等症以上の患者群で死亡率の改善が認められ、各国のガイドラインなどでその投与が推奨されています。一方で同じステロイドであるメチルプレドニゾロンもパルス療法などで我々が日常診療で頻回に使用している薬剤です。この論文はデキサメタゾンに対してメチルプレドニゾロンの有用性を評価したものです。本論文をとおしてCOVID-19に対してのステロイドの使い方について検討したいと思います。

 

 

③ 山口 公一、群馬大学医学部附属病院

「肥満患者の間質性肺炎における呼吸機能に対する体重減少の有益な影響」
「Beneficial impact of weight loss on respiratory function in interstitial lung disease patients with obesity」

Akimasa Sekine et al.

Respiratory Investigation 59(2) 2021: 247-251

 

間質性肺疾患(ILD)の患者は、日常生活の悪化やプレドニゾロンの副作用により、一般的に肥満または体重過多になります。肥満は炎症を助長することが知られており慢性閉塞性肺疾患やコロナウイルスで報告はありますが機序自体も不明な点があります。またILDに関してはほとんど報告がありません。本研究では肥満合併の間質性肺炎患者を対象に2kg以上の減量を行い呼吸機能検査の改善の有無、同時にKL-6の変化をみています。

本研究にともに当院での肥満患者と間質性肺炎の臨床的な検討や私自身が群馬大学で行ってきた膠原病関連間質性肺炎のここ数年の臨床的な報告もさせていただければ幸いです。

 

連絡が届いていない方で、御参加をご希望の方は以下の連絡先までお知らせください。お待ちしております。

 

群馬大学医学部附属病院 呼吸器・アレルギー内科
古賀 康彦
E-mail:ykoga@gunma-u.ac.jp

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